【ご案内】本学社会学教室の大学院入学を志望する方へ 

カテゴリ:社会学教室

首都大学東京大学院 人文科学研究科 社会行動学専攻 社会学分野 社会学教室

 博士前期課程の受験をお考えの皆様へ:近年の大学院入試の動向をふまえて

                      2014年11月20日 所属教員一同

 本教室の博士前期課程入学試験は、外国語、基礎知識、論文、口頭試問から成
りますが、近年、受験者の方々のあいだに基礎知識の準備不足が目立つようにな
ってきています。過去の出題は公開されていますし、それを一読すれば明らかな
ように難問・奇問のたぐいは一切ありません。にもかかわらず十分に得点できな
いことの背景には、学部で社会学を専攻しておらず、社会学修士号を目指す前段
階において必要な指導を受けていない方の増加があるものと推察されます。

 各々尊重すべき課題意識や将来展望を抱き、専攻を変えてまで本教室を志望す
る方々を、所属教員一同はこれまで歓迎してきましたし、今後も変わらず歓迎し
ます。そうした方々が不要な回り道をせずに済むよう、以下のとおり助言します。

 本教室を受験する方は、社会学の標準的な複数の教科書に親しみ、社会学辞典
などを用いてさらに理解を深めて下さい。当然、単に受験対策として勉強するの
でなく、ご自身の研究課題と関連付けながら取り組むべきでしょう。研究とは、
要するに何らかの既存の用語系に習熟し、それを創造的、批判的に用いて、自身
の収集した資料を整理し、考察を加えることにほかならないのです。

 推奨される文献としては、たとえば次のようなものがあります。
   アンソニー・ギデンズ『社会学』
   新睦人ほか『社会学のあゆみ』およびパート2
   那須壽『クロニクル社会学』
   井上俊ほか『命題コレクション社会学』
   浅野智彦ほか『社会学のすすめ』
   長谷川公一ほか『社会学 (New Liberal Arts Selection)』
 これら以外に、本教室所属教員が執筆したものなども多数
存在します。
 社会調査法の標準的な教科書としては
   森岡清志ほか『ガイドブック社会調査 第2版』
   盛山和夫『社会調査法入門』
   轟亮ほか『入門・社会調査法―2ステップで基礎から学ぶ』
   一般社団法人社会調査協会『社会調査辞典』など。
 データ分析の入門書としては、
   ザイゼル『数字で語る―社会統計学入門』などがあります。
 社会学の辞典としては、
   『社会学小辞典』(有斐閣)
   『社会学事典』(弘文堂)  などがあります。

 本コメントが悔いなき受験に資するなら幸いです。